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2017/7/18    書籍紹介 日本の国富を見なおす 神田順
和田章建築・都市は生活と社会を守るもの 日経アーキテクチャー 2017/7/13
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第18回フォーラムまとめ (神田順)

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6月22日は、374年前のガリレオ・ガリレイの宗教裁判の日である。権力と科学の関係を考える記念日とも言えるかもしれない。たまたまとは言え、超高層建築を考えるにふさわしい。建築技術が確立したと言っても、建物も地盤も個々の特性を持っており、まして、日本一とか、世界一とかいうことになると、設計や施工に携わる者にとっても新しい力が湧くことを感じるのではないだろうか。より高いビルを建てるという人類の望みが、権力や科学者の力を借りて、超高層の歴史を作ってきたことは、まぎれもない事実である。

今回のテーマは、そんな超高層建築に関わる構造技術者の心の部分にも触れられないかと、「高さをつくる心と力」とした。「高層建築物の世界史」(講談社新書)の著者大澤昭彦氏をお呼びして、まずは、世界を時代と共に見回して、何が高層建築物を生み出しているかを解説いただいた。 

ピラミッドの高さ150mを超える超高層建築はすでに世界で3500棟にもなっており、その中心がアメリカから中国そしてアラブへと移っている。景観や住環境としてのメリットとデメリットを考えても7つの視点は、これからのあり方を問う上で興味深い。①は人間の本能、未知への冒険心、②は権力、かつての宗教から経済へ、③は利潤追求、事故にもつながるという点で要注意である。④は、国家間、都市間での競争の手段、⑤はシンボル性、⑥は眺望、そして最後に、⑦の景観が挙げられる。最後に大澤氏が紹介したのは、オヴ・アラップの言葉「正しい行いが何かを選択することについては後退してしまった」と、武藤清の言葉「建築の意味は社会的に奉仕すること」。

そして、元日建設計の慶伊道夫氏には、東京スカイツリー設計におけるプロジェクト・マネージャの立場で、主に技術の話を提供いただいた。必ずしも敷地が十分に広くない中で建てることに対して、住民は好意的であったと言う。敷地・環境への影響が大きいと同時に、地震や風に対する揺れの評価と制御の工夫、施工技術は我が国の最高水準のものである。

参加者の意見交換の中で、西尾啓一氏からハウステンボスでのスパイラル1000mタワー・プロジェクトの紹介、大澤氏からは幻の正力タワー、NHKタワーの紹介も、興味深かった。

アラップの「われわれが何をなすべきかについて、エンジニアが発言するのはよろこぶべき」の言葉に関連し、金田勝徳氏から技術の使い方の決定にあって、迷いが生ずることはないかとの問いかけがあったが、斎藤公男先生からは、エンジニアの問題と同時にアーキテクトの存在をどう位置付けるかが大きな問題であり、また、建築物を論ずるのか建築することを論ずるのかも、分けて考える必要がると指摘された。シドニー・オペラハウスの例にも見られるように、大きなプロジェクトにおけるエンジニアの役割や責任についての議論は、さらに深めて行く必要があると結んでいただいた。